●文化財防火デー
1949(昭和24)年、日本最古の壁画が描かれた奈良の法隆寺金堂が火災により焼損した。これをきっかけに、文化財を火災や震災から守るとともに、文化財愛護思想の普及高揚を図る目的で、1955(昭和30)年に文化庁と消防庁が制定した。各地で文化財の防火訓練が行われる。
●有料駐車場の日,パーキングメーターの日
1959(昭和34)年、東京都が日比谷と丸の内に日本の公共駐車場初のパーキングメーターを設置した。料金は15分単位で10円だった。
●帝銀事件の日
1948(昭和23)年、東京・豊島の帝国銀行椎名町支店で帝銀事件が起こった。東京都の衛生課員と名乗る男が、「近くで赤痢が発生したので予防薬を飲んでもらう」と偽り行員16人に青酸化合物を飲ませて殺害し、現金16万円と小切手を奪って逃走した。当初は青酸化合物の扱いに熟知した旧陸軍細菌部隊関係者を中心に捜査されていたが、その年の8月に画家・平沢貞通を北海道小樽で逮捕、1955(昭和30)年8月に死刑が確定した。しかし、審理に不審な点が多く、冤罪であるとしてその後何度も再審請求が出された。平沢貞通は刑を執行されないまま1987(昭和62)年に獄中で病死したが、現在でも支援者が名誉回復の為の再審請求を続けている。この事件にもとに、横溝正史の『悪魔が来たりて笛を吹く』等多くの推理小説が書かれた。